KADOKAWA・DWANGO<9468>は、本日(5月28日)、社名を「カドカワ株式会社(英文:KADOKAWA DWANGO CORPORATION)」に変更すると発表した。変更予定日は10月1日で、6月23日開催予定の第1期定時株主総会での定款の一部変更が承認されることが前提となる。これさぁ、2段落目のところで新会社名「カドカワ」の由来に関してごちゃごちゃ書いているけど、
同社では、KADOKAWAとドワンゴの経営統合を内外に強く示すため、両社の音を組み合わせたという。「カ」:KADOKAWAのKA、「ド」:ドワンゴのド、「カ」:KADOKAWAのKA、「ワ」:ドワンゴのワになるとのこと。
部外者から見たらドワンゴが角川に吸収合併されたのね、としか映らないよ。それをごちゃごちゃ書いて
言い訳をしているようにしか見えない。結局ドワンゴという名前は消えてしまったわけなのだから。
ただ、ざっと検索をしたところ、公認会計士の方が角川とドワンゴの経営統合に関する記事を書いていて、
それによると会計的にはドワンゴが角川を買収した処理になっているみたいよ。
角川とドワンゴの経営統合 ~ ドワンゴによる買収処理と税制適格株式移転
詳しくは上記リンク先の記事を読むといいけど、ポイントだけまとめておくと、
・新設親会社に対する出資比率は、旧角川株主が48%、旧ドワンゴ株主が52%とドワンゴ側の出資比率が多い
・統合時点での時価総額は、角川926億円、ドワンゴ1,076億円でドワンゴの方が時価が高い
・新設親会社の筆頭株主はドワンゴの株を14.85%を保有しているドワンゴ会長川上量生氏
・本件の会計処理としては、ドワンゴが角川を買収したものとしてパーチェス法を適用するとの記載が開示資料にある
・新会社の取締役構成という点では、旧角川5名に対して旧ドワンゴ6名とドワンゴ側の役員が多い
ということで、会計観点ではどうみてもドワンゴによる角川買収です。本当にありがとうございました。
ってことになるようだねぇ。
じゃあなんで今回名前をカドカワにしたんだ?実態と印象が真逆になるだろ。う~ん、このへんは、
大人の譲り合いみたいな精神が働いたのかねぇ?会長はドワンゴ側、社長は角川側、会計的には
ドワンゴ側が主権を握った形になったので、じゃあ名前は角川さん側にしますか、みたいな。
元々この統合は、旧角川会長の角川歴彦(つぐひこ)氏がドワンゴ会長の川上量生(のぶお)氏に
惚れ込んで、後継者を川上氏にするためにこの統合を実現させたみたいだから、身をドワンゴに
譲って、ドワンゴ側は名を角川に譲る、みたいな思想が働いてもおかしくはないかなぁと思う。
4Gamer.net編集部 川上 量生
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